ボウシインコの仲間
緑色を基調としたずんぐりとした体形に、頭や翼の色にそれぞれの特徴をアピールしたボウシインコの仲間。
性格は情熱的で明るく楽しい性質のものが多く「ラテン系の性格」と言われるのがぴったり。その楽しい性質とおしゃべり上手な点は古くからペットとして人気が高い。
ただし種類によって性質やおしゃべり能力、コンパニオン性などが異なるため、自分の飼育環境に合った種を選ぶようにしたい。
従順な白色オウムが犬的性格だとしたら、ボウシインコの自由気ままな性格は猫的性格。クールかと思えば情熱的、時に嫉妬深く、時にドライ。感情表現が豊かな証拠でもある。

途中、「亜種」や「基亜種」という表記が出てきます。
簡単に説明しますと、「亜種」はその種類の中で地域や生活にあった適応や変貌をして、
元々の種類とは分類学的に異なる点が明らかになっているもの」を差し、
その種の元として考えられるもの(いわゆるその亜種の元)を基亜種と呼び分けます
この図鑑では主にペットとして見られる種類を記すものですが、
中にはあまり知られていない鳥や、輸入や繁殖の限られた珍しい種類もいます。
そのような種類も載せましたが決してペットに向いているかどうかを記すものではありません。
鳥の種類の多様性を感じてみて下さい。

和名:  アオボウシインコ
漢字:  青帽子インコ
英名:  Blue-fronted Amazon
学名:  Amazona aestiva aestiva
小鳥商ではアサギ(浅黄)ボウシともいう。昔のこのアオボウシはキエリと同大かそれよりも大きい位で見ごたえのある野生個体が多く輸入された。現在、繁殖物で輸入されるものはたいていが体が小さく、400g満たないものも多い。ほんの10年前までに輸入されていた大型のものはたいてい600g近くあったのだから小型化の傾向は残念である。ボウシの中で物真似の代表選手といえば本種アオボウシとオオキボウシ、キエリボウシと言われていた。同じ単語でも声色を変えて使い分けて見せるほどで、ボウシの明るい性格とあわせて大変魅力的な鳥である。ややワンマン傾向があり、大好きな人を決めると一途でその対象以外を排除しようとする。しかし大好きな人がいないと渋々他の人からも餌をもらう。またそれも忠実で可愛い。顔の青は個体差が大きい。
全長 37cm
22.5cm
平均体重 350~450gほど
若鳥 目の虹彩が薄い。額の青色は場所、濃さ共に変化しやすい。
性成熟 4歳以上
産卵数 3~4個
抱卵日数 26日前後
卵径 38.1x29.6ミリ
亜種 和名:  キソデアオボウシ
漢字:  黄袖青帽子
英名:  Yellow-winged Blue-fronted Amazon
学名:  Amazona aestiva xanthopteryx
簡単に言えばアオボウシの翼の肩口(翼角)に黄色部分が多くあるのがこの亜種。他にはアオボウシに比べて翼が長く尾は大きい。だが近年はこの2種の中間的なものが多く見られ、亜種雑種である可能性が高いという。このキソデアオボウシの特徴がハッキリ出たものは、翼角の黄色は幅10cm近くに広がり、肩口には赤色が混ざって見栄えがある。この種の名前の由来である顔の青色は基亜種と同様、個体差が激しく、ほとんど青の無いものから顔の黄色部分をすべて青で隠す程のもの、額ではなく下あごから頬にかけて青が出るものなど、個性豊かである。よって顔の色では亜種の判断はつかない。
全長 37cm
22.5cm
平均体重 400~500gほど
若鳥 虹彩、額の青色などは基亜種と同じ。翼角の黄色は不完全。
性成熟 4歳以上
産卵数 3~4個
抱卵日数 26日前後
卵径 38.1x29.6ミリ
和名:  キビタイボウシインコ
漢字:  黄額帽子インコ
英名:  Single Yellow-crowned Amazon
学名:  Amazona ochrocephala ochrocephala
アオボウシと並ぶおしゃべり上手。キビタイボウシは基亜種といって、元となる種。これらがそれぞれの地域に適した形に変化してオオキボウシ、キエリボウシなどの亜種になったとされる。最近ではさらにこれをキビタイ、オオキ、キエリそれぞれに独立した種として分類されることもある。どれもおしゃべり上手な仲間である。キビタイは黒っぽいくちばしの両脇が成鳥になるとオレンジ~赤っぽくなる事が多い。この仲間のヒナや幼鳥はどれもキビタイのヒナに似るので判別しにくい。キビタイは額の黄色が少ないため、見た目の華やかさでは他の仲間より人気が落ちるが、神経質さも少なくコンパニオン性も高いので、ペットとしての魅力は充分備えている。
thanks gajimaru
全長 36cm
22cm
平均体重 405~461gほど
若鳥 嘴の両側面のオレンジ色が全く無いか薄い。
性成熟 3~4歳以上
産卵数 2~4個
抱卵日数 28~29日前後
卵径 37.0x30.0ミリ
亜種 和名:  パナマボウシインコ
英名:  Panama Yellow-crowned Amazon
学名:  Amazona ochrocephala panamensis
象牙色のクチバシ、肌色の足をもつ。キビタイの仲間では最小。たまにクチバシや足に黒い色素の多い個体がキビタイと酷似していて判別を難しくしている。体の緑色は他のキビタイよりやや明るく、額の黄色から後頭部にかけてはやや水色がかる。これらの特徴を持ったパナマボウシはキビタイ属中最小で非常に扱いやすく、青味がかったグリーンが美しい。この緑羽のふち(エッジ)には黒い縁取りが無いのでベタ塗り色がまた明るさを出している。体の小ささで怯えがちになる事もなくこの仲間の陽気さを発揮。しかし最近ではキビタイの大きさや色合いによく似たパナマも輸入されている。小鳥商では昔、オオキボウシなどと呼び分けるため小黄ボウシと呼ばれた。動物園でブルーが生まれた記録がある。 
全長 35cm
22cm
平均体重 300~450gほど
雌雄差 外見差特になし
性成熟 3~4歳以上
産卵数 3個
抱卵日数 28日前後
巣立ち 7~12週
和名:  キエリボウシインコ
漢字:  黄襟帽子インコ
英名:  Yellow-naped Amazon
学名:  Amazona ochrocephala auropalliata
ワシントン条約Ⅰ類種
幼鳥の頃は全身が緑色で、成長にともない、襟に黄色羽がでてくる。鼻の上、額部分に黄色羽が出る出ないは個体差だが、本種は出てもあまり大きくない事が多い。物真似はボウシ中、最上級とされる。性質もコンパニオン性に優れ、ペットとして向いている。500gから700g大の見ごたえある個体もいる。小鳥商では、本物の黄ボウシという意味で、本黄ボウシと呼ばれたが、関東や関西でその名が意味する種はキエリやオオキなど違いがあった。翼角に赤はほとんど無く、足の黄色もほとんど無い。現在、このキエリボウシとアシボソキエリボウシ、そしてもう1亜種のAmazona ochrocephala caribaeaはキビタイボウシの亜種から外れ、キエリボウシという種として独立されている(07年)。
全長 36cm
22.5cm
平均体重 450~650gほど
若鳥 襟の黄色羽が無いかマダラ。目の虹彩が暗色。
性成熟 3~4歳以上
産卵数 4個
抱卵日数 28日前後
卵径 -
亜種 和名:  アシボソキエリボウシ
漢字:  足細黄襟帽子
英名:  Yellow-naped Amazon
学名:  Amazona ochrocephala parvipes
ワシントン条約Ⅰ類種
幼鳥ではA.o.auropalliataとの区別が難しい。やや小型でくちばしと足は象牙色を帯び、襟の黄色羽は大きく広がり、額の黄色も広くて目立つ。時に額と襟の黄色がつながる個体もいる。おしゃべりの能力としては特に差がない。性質もコンパニオン性に優れている。体重400g前後が多いので、統計的にはキエリボウシより小型に思える。また、翼角にははっきり赤色を持つことが多い。もう1亜種のAmazona ochrocephala caribaeaはキエリボウシの大きさで上下共に象牙色のくちばしをしており、ちょうどキエリとアシボソの中間的な印象を受ける。ペットとして3亜種すべてキエリボウシとして扱われていたので、現在でも亜種を区別されることなく飼われていることが多い。
全長 38cm
22.4cm
平均体重 -
若鳥 襟の黄色羽が無いか、まだら。額の黄色はすでに出ていることもある。くちばしの象牙色は若鳥では不鮮明
性成熟 3~4歳以上
産卵数 2~4個
抱卵日数 -
卵径 -
和名:  オオキボウシインコ
漢字:  大黄帽子インコ
英名:  Double-Yellow-headed Amazon
学名:  Amazona ochrocephala oratrix
ワシントン条約Ⅰ類種
キエリボウシ、アオボウシと並ぶおしゃべり上手。キエリボウシに比べるとやや神経質に見えるがアオボウシよりもワンマン傾向が少ない。幼鳥時はキビタイのように額のみに黄色羽があり、成長とともに黄色部分が広がる。英名ではキビタイの額のみの黄色をシングルと呼ぶのに対し、こちらのオオキボウシの顔に広がる黄色羽をダブルと呼ぶ。oratrixでは黄色が耳の後までで、後頭部まですっぽり黄色が覆う事は少ない。他のオオキボウシモドキなども幼鳥時は額のみ黄色で、オオキボウシやキビタイボウシのヒナに良く似ている。オオキボウシはクチバシがヒナの時から象牙色で比較的分かりやすいが、中にはクチバシが象牙色に近いキビタイヒナもいる。今では身元がはっきりしている事が多いが、以前はすべてまとめて輸入されたため、混同が多い。キビタイボウシの亜種から独立し(07年)、現在はキガシラボウシと表記されることもあるが、ここでは以前からの名前で記載しておく。
全長 40cm
23cm
平均体重 455~650gほど
若鳥 頭部の黄色羽は額のみで不完全、キビタイに似る。くちばしの黒班はいずれ消える。
性成熟 3~4歳以上
産卵数 2~4個
抱卵日数 28~29日前後
卵径 -
亜種 和名:  オオキボウシモドキ
漢字:   大黄帽子擬
英名:  Double-Yellow-headed Amazon
学名:  Amazona ochrocephala tresmariae
トレスマリア島に分布する種で、成鳥では黄色羽が頭から胸、多いと下腹部にまで広がり、足の付け根にも太ももまで黄色羽がある。この亜種と下記の亜種はごっちゃになりがち。どちらもoratrix明らかに黄色羽が多い。洋書では2種反対紹介されることもあったが、一応私のもとにはこのような種類分けで説明されて実際に輸入された。このtresmariaeでは頭はすっぽり黄色くなり、胸には黄色羽が切れ込む。更に腹や背中の緑羽のふち(エッジ)はあまり目立たず、少し青味がかったベタ緑に見える。私が扱ったのは体格が小さかったが数は入らなかったので、個体差なのかは不明。幼鳥時にすでに下胸まで喉の黄色い部分が伸びていた。
全長 40cm
23.5cm
平均体重 -
雌雄差 -
性成熟 3~4歳以上
産卵数 2~4個
抱卵日数 -
卵径 -
亜種 和名:  ニセオオキボウシインコ
漢字:  偽大黄帽子インコ
英名:  Double-Yellow-headed Amazon
学名:  Amazona ochrocephala magna
一部では亜種とされるが、現在は地域変異とも言われている。黄色の羽は頭をすっぽりと頭巾をかぶったように覆い、胸まで広がる。胸の黄色羽は胸にランダムに切れ込む。また翼角の赤色部分を囲むように黄色羽が覆い、翼の半分を黄色羽が埋めることもある。体格が大きく、体重600g~700g近くにもなる個体もあるという。見ごたえのある大きさで風格がある。幼鳥時は他と同じ。黄色羽はややオレンジがかり、黄色羽の根元はやや赤色が差すこともある。成鳥でも頭の黄色などは山吹がかった濃い黄色で、濃い緑とのコントラストがはっきりしている。また緑羽のふち(エッジ)には黒い縁取りがあり、背中はもちろん腹にも羽毛の縁取りによるウロコ模様をはっきり見せる。この種も何羽か取り扱ったが、幼鳥ですでに濃くて美しい黄色羽を持っていた。しかし基本的にこれらの亜種の幼鳥には差異は見られず成鳥になってようやく特徴が現れるかどうかというものなので、特に画像では表現しにくい。
全長 41cm
23.2cm
平均体重 440~480gほど
雌雄差 -
性成熟 3~4歳以上
産卵数 2~4個
抱卵日数
卵径
和名:  メキシコアカボウシインコ
漢字:  メキシコ赤帽子インコ
英名:  Green-cheeked Amazon
学名:  Amazona viridigenalis
ワシントン条約Ⅰ類種
やや小さめの種だがそれを感じさせない存在感がある。それは明るい性格のせいか、または騒ぎすぎのところか。物真似をこなすが時にうるさく騒ぐ。成鳥ではメスはオスよりも額の赤色部分がやや小さく、後頭部までの青も少ない。オスはこの赤も青も充分に広がって美しく、またクチバシの付け根も黄色く染まって大変印象的である。典型的なラテン系の性格で、ノリノリになると止まらず暴走~なんてイメージがあるが、体がそう大きくないので扱いは難しくない。額に同じ赤色を持つボウシインコは他にもいるが、この種は額の赤が頭頂部まで達し、そこから「藤色ではない鮮やかなブルー」を後頭部へ結ぶ。また明るい象牙色のくちばしで他種との判別も容易にできる。

手前:メキシコアカボウシ
奥:フジイロボウシ
全長 33cm
20cm
平均体重 275~350gほど
若鳥 額の赤が小さく、青も後頭部まで広がらない。
性成熟 3~4歳以上
産卵数 2~3個
抱卵日数 26日前後
卵径 35.7x27.5ミリ
和名:  フジイロボウシインコ
漢字:  藤色帽子インコ
英名:  Lilac-crowened Amazon
学名:  Amazona finschi finschi
ワシントン条約Ⅰ類種
メキシコアカボウシに近縁といわれるが、全体の色味同様、メキシコアカボウシをやや暗くしたような性格に思える。落ち着きがあるというよりも少々大げさに驚くというか、いじらしいというか・・・やや神経質なのかもしれない。もちろん明るい楽しい面も見せる。個人的には、メキシコアカボウシよりもテンションがやや安定している分、落ち着いていて扱いやすいように感じた。とはいえ、ラテン系に変わりは無いのだが。ダミ声ながら物真似もする。標高2200mあたりの小高い丘の森に住み、イチジクや虫、果実などを木のてっぺんで食べている。この種類には亜種のソノラフジイロボウシが存在し、額の紫~藤色が明るく広く、また全体の緑色も本種よりやや明るい。
全長 33cm
20cm
平均体重 300~400gほど
雌雄差 -
性成熟 3~4歳以上
産卵数 4個
抱卵日数 26~28日前後
卵径 37.0x39.2ミリ
和名:  キソデボウシインコ
漢字:  黄袖帽子インコ
英名:  Orange-winged Amazon
学名:  Amazona amazonica amazonica
古くからペットとして飼育されてきた種。おしゃべりもこなすが、かなりウルサイ声も出す。どちらかと言うと、物真似よりも音真似などのほうが得意かもしれない。顔のくすんだ青色や黄色の出方は個体差あり。個体差ある中でも、オスは頭に青色と黄色を有して濃く、メスは頬の黄色のみ鮮明。また亜種も存在する。340gほどが平均体重。亜種には全長25cmほどの小型のものがいる。アメリカでも古くからペットとして飼われていたが、同じように額に青色があるアオボウシと混同される事が多かったようで、アメリカの飼育本にはその見分け方などがよく書かれている。
全長 34cm
20cm
平均体重 298~470gほど
雌雄差 右欄参考
性成熟 3~4歳以上
産卵数 2~4個
抱卵日数 21日前後
卵径 37.4x29.1ミリ
和名:  キホオボウシインコ
漢字;  黄頬帽子インコ
英名:  Red-lored Amazon
学名:  Amazona autumnalis autumnalis
4亜種存在する。成鳥では雌雄で虹彩の色が違うという。オスはゴールド、または濃いオレンジ、メスは暗茶色。おしゃべりはやや不鮮明でダミ声だが、ペットとしてのコンパニオン性は高い。明るく物怖じもなく、また注目されるのが大好き。いじける事が少なく根に持たない。お散歩鳥には向いている。私が取り扱った中ではオスは鳴き声や物真似など声を発してアピールすることがメスより多かったが、メスは体格の良い個体が多く、しばしばオスより強かった。それでもめげないところがまたこの種の魅力でもある。
全長 35cm
21cm
平均体重 314~485gほど
若鳥 額の赤色も少なく、後頭部の薄い紫色もない。
性成熟 3~4歳以上
産卵数 2~3個
抱卵日数 25~26日前後
卵径 37.6x30.5ミリ
亜種 和名:  ウロコボウシインコ
漢字:  鱗帽子インコ
英名:  Salvin's Amazon
学名:  Amazona autumnalis salvini
野生でも基亜種キホオボウシとの雑種が知られている。まだワイルド個体が主流だった頃、キホオボウシで購入し、数年たったら黄色がなくなって実はこの種だったという話もあった。実際に亜種関係にあるのでヒナではよく似ており、見慣れないと見分けが難しい。キホオボウシは頬が黄色いがヒナのうちにはその黄色い部分が小さいのである。こちらのウロコボウシは頬は濃く鮮やかな緑である。それ以外の、例えば額の赤色や頭頂部の藤色はよく似ている。大きさもほぼ同じだが、ウロコのほうがやや大きい傾向にある。また目の周りの白いアイリング部分も大きめである。
全長 35cm
21cm
平均体重 350~500gほど
若鳥 額の赤色も少なく後頭部の薄い藤紫色も少ない。
性成熟 3~4歳以上
産卵数 3個
抱卵日数 26日前後
卵径 37.6x30.5ミリ
亜種 和名:  コウロコボウシインコ
漢字:  小鱗帽子インコ
英名:  Lilacine Amazon
学名:  Amazona autumnalis lilacina
なぜか日本ではウロコボウシよりもコウロコボウシのほうが知られている。ウロコの名前でコウロコが売られることもあっただろう。コウロコはウロコよりも頬が黄色がかった緑で、そのグラディーションが美しい。額はワインレッドからラベンダーになってキレイだが、ウロコのように額から首のあたりまで色が届くことは無い。くちばしはウロコと違って鼻孔の辺りまでほとんど黒い。もうひとつ、ウロコボウシモドキ(Amazona autumnalis diadema)という亜種があり、キホオボウシよりやや大きく、ウロコボウシに似る。
全長 32.5cm
20cm
平均体重 -
若鳥 -
性成熟 3~4歳以上
産卵数 3個
抱卵日数 26日前後
卵径 37.6x30.5ミリ
和名:  キガシラムジボウシ
漢字:  黄頭無地帽子
英名:  Mealy Amazon
学名:  Amazona farinosa farinosa 
ムジボウシ類の基亜種。オスでは頭頂に黄色斑をもち、その斑の後頭部側に数枚の赤羽を持つものもいる。黄色斑より後頭部にかけては、緑羽の縁が藤色に縁取られる。この特徴のよく出た画像を頂いた。右の画像にマウスを当てると、頭頂部の画像になるので見て欲しい。メスは頭頂の黄色班が無いか少ない。物真似もするし、コンパニオン性に優れているがやや騒がしく、鳴き声は洋書にて「非音楽的」と表現されていた。いや、なかなか面白い鳴き声だと思うけど。ボウシインコの中ではこの種は割と他種とも仲良くする協調性がある。ボウシの中では気の気の優しい種。ムジボウシ類は特徴な色や模様(斑)がないが、亜種は多い。日本ではこれらをまとめて「ムジボウシ」と読んでいたため、亜種名にはなじみが薄く、区別されないことが多い。
全長 40cm
24cm
平均体重 705~766gほど
雌雄差 メスでは額の黄色がやや小さい
性成熟 3~4歳以上
産卵数 2~3個
抱卵日数 24日前後
卵径 37.5x29.0ミリ
亜種 和名:  メジロムジボウシ
漢字:  目白無地帽子
英名:  Blue-crowned Amazon
学名:  Amazona farinosa guatemalae
全体的に緑色で地味な印象のこのムジボウシの仲間の中では、頭のブルーのグラディーションが美しく、割と物真似も出来て人気の高い種類。名前の通り、目の周りの裸部が他のムジボウシより更に白く広く目立つ。原産国であるグァテマラでは4~5月が繁殖期。実はこれによく似た亜種でハシグロムジボウシ(Amazona farinosa virenticeps)というのがいるが、これはこのメジロムジから頭のブルーを全く無くしたような姿である。過去には同じ名前でこの2亜種が捕獲され、同名で輸出された事がある。メジロムジではくちばしの全体は黒っぽいが一部に象牙色を帯びるものもいる。
全長 40.5cm
24cm
平均体重 500~600gほど
雌雄差 -
性成熟 3~4歳以上
産卵数 2~3個
抱卵日数 24~25日前後
卵径 37.7 x 29.0ミリ
亜種 和名:  コフキメジロムジボウシ
漢字:  粉吹目白帽子インコ
英名:  Meary Amazon
学名:  Amazona farinosa inornata
キガシラムジボウシより大型。頭頂に黄色班は無い。上くちばしは付け根が象牙色で先のほうは黒色。下くちばしは象牙色(角色)。全体的に緑色の羽で、白粉をかけたような色合いから「粉吹き(こふき)」と呼ばれる。だがこのコフキメジロムジだけが粉をふいているのではなく、このムジボウシの仲間は皆、首から背中にかけて粉をふいたような色をしている。英名のMEALYも「粉のような」という意味。脂粉の少ないボウシインコの中で、粉っぽい一族なわけだ。本種はそのMEALYの中でまた更に粉っぽい緑色をしている。粉というかホコリをかぶったというか・・・。また、その大きさの割に他の種類に対して温厚なために「物静かな巨人」とも言われるという。ただし声が静かなのではない。性質が穏やかなだけで、鳴けば物凄くうるさい。 NO PHOTO
全長 40cm
25cm
平均体重 -
雌雄差 -
性成熟 3~4歳以上
産卵数 2~3個
抱卵日数 -
卵径 -
亜種 和名:  オオコフキメジロムジボウシ
漢字:  大粉吹目白帽子
英名:  Chapman's Mealy Amazon
学名:  Amazona farinosa chapmani
ある文献によるとこの種は上記のコフキと亜種として区別されていない説もあるらしい。しかし、コフキと比べると明らかに大きい。尾を切ったルリコンゴウと並ぶ巨体。過去にたった一羽だけ扱ったのだが、大きいくせにおとなしく、とても物真似しそうにない声だが叫び声は無く、「ぐるきょん」という独特の声をたまに発するのみ。鳴き声はメジロムジのように人の声とはかけ離れた声を出し、ポコポコ、キュンキュンという鳴き声や口笛が得意。大きな巨体の割に他種にも優しく、別種のボウシインコとの同居もケンカをふっかけることなく仲良く過ごした。
全長 45cm
26cm
平均体重 -
雌雄差 -
性成熟 3~4歳以上
産卵数 2~3個
抱卵日数 -
卵径 -
和名:  コボウシインコ
漢字:  小帽子インコ
英名:  White-fronted Amazon
学名:  Amazona albifrons albifrons
ボウシインコと思えないほど小さい。アケボノインコと変わらず。だが「やかましさ」はやっぱりボウシインコ。いや、小さいくせに大きなボウシインコよりやかましい。常に小うるさいと思っていたが、野生では食餌中はほとんど声を聞かないのだとか。飛行中は互いにやかましくよく鳴く。そのレパートリーは30~40ほどあるらしい。額の色は若鳥では範囲が狭い。成長とともにひろがり、色も鮮やかになる。目の周りが赤く、額は白で、頭頂は青。メスでは目の周りの赤が少なく、青も範囲が小さく発色が薄い。ボウシインコでは珍しく、オスの成鳥では翼の一部が赤羽となり、メスとハッキリ異なるため、羽色で雌雄判別が出来る。
メス
全長 26cm
16.5cm
平均体重 200~250gほど
雌雄差 オスは初列雨覆羽が赤い。メスは無い。
産卵数 4個
抱卵日数 26日前後
卵径 30.0 x 22.5ミリ
巣立ち 約7週間
和名:  キボウシインコ
漢字:  黄帽子インコ
英名:  Yellow-shouldered Amazon
学名:  Amazona barbadensis barbadensis
ワシントン条約Ⅰ類種
よく古い小鳥屋などでは、キボウシキボウシ、なんて軽く言うけれど、本物のキボウシインコはこれ。で、本物の黄ボウシって意味でホンキボウシなんて言われるのはキエリだったりオオキボウシだったりするので昔はかなりアバウトに扱われていたに違いない。実際に「黄色い額」を持つものはすべて「黄帽子」と呼ばれていたし、特に幼鳥だったら黄色い部分は未完成だから皆おなじように見えたかもしれない。この種類は現在ワシントン条約で保護されている。日本でも見られるところは少ない。というか日本にまだ居るのだろうか?黄色い額は白から黄色へのグラディーションで、さらに翼の肩口には英名のイエローショルダーの通り、黄色い部分がある。赤色は入らない。
私の持っている超古い小鳥の飼育本はキボウシインコという写真は実はキソデボウシだった。コバタンのヒナの写真はソロモンオウム。おいおい、黄色いカンムリが無いぞ?でアオボウシとアサギボウシは別物だった。
全長 34cm
22cm
平均体重 270g前後
雌雄差 -
産卵数 2~4個
抱卵日数 26日前後
卵径 36,7 x 26,1ミリ
巣立ち 約60日


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