ローリー・ロリキートの仲間
熟した果実や花の蜜を食べやすいような構造として刷毛のような舌をもっている。
一見普通の舌だが、伸ばしきると舌の先端が筆毛のように毛羽立って開くことができる。
その食性ゆえにやや軟便体質でもある。食性にあった食餌やケージなどは勉強してから迎えたい。
果実や蜜を食べるのに適しているのは舌だけでなく足さばきも活発で、変な体勢はお手のもの。元々の陽気さ、活発さ、遊び好きは手乗りにすると魅力倍増!楽しい仲間である。
ローリーやロリキートという呼び名はこの仲間の英名で簡単に言うと
四角い短めの尾をもつものがローリー、やや長くて尖った尾をもつものがロリキートといわれている。

途中、「亜種」や「基亜種」という表記が出てきます。
簡単に説明しますと、「亜種」はその種類の中で地域や生活にあった適応や変貌をして、
元々の種類とは分類学的に異なる点が明らかになっているもの」を差し、
その種の元として考えられるもの(いわゆるその亜種の元)を基亜種と呼び分けます
この図鑑では主にペットとして見られる種類を記すものですが、
中にはあまり知られていない鳥や、輸入や繁殖の限られた珍しい種類もいます。
そのような種類も載せましたが決してペットに向いているかどうかを記すものではありません。
鳥の種類の多様性を感じてみて下さい。

和名:  フトフムネアカゴシキ
漢字:  太斑胸赤五色
英名:  Green-naped Lorikeet
学名:  
Trichoglossus haematodus haematodus
このT.haematodusの仲間は21亜種、本によっては25亜種に分けられる。その中にはゴシキセイガイ、キムネゴシキまで含まれる。これらのうち、ゴシキセイガイに近い見た目のものは、ほとんど「ゴシキセイガイ」の名前で売られている。確かによく似ていて、一部の羽色が違うだけ、色はそのままで体の大きさが少し違うだけなど、一般の飼育家には判別が難しいところがある。時には本当のゴシキセイガイ(T.h.moluccanus)を「ホン・ゴシキセイガイ」なんて呼ばれて売られることも。一般家庭でも繁殖を狙える種類でもあるので、そのあたりをきちんと説明できるショップが増えて欲しいところだ。フトフとは「太い斑」の意、赤い胸に太いウロコ模様がある。腹は濃い緑色。
全長 28cm
14.5cm
平均体重 130~140g
雌雄差 外見差特になし
卵径 26.9x22.4ミリ
産卵数 2個、まれに3個
抱卵日数 25日前後
巣立ち 生後7~8週
亜種 和名:  ホソフムネアカゴシキ
漢字:  細斑胸赤五色
英名:  Massena's Lorikeet
学名:  
Trichoglossus haematodus massena
フトフムネアカゴシキより胸の青線が細い。この胸の青線が太いのと細いのでは、結構印象が異なる。時には細すぎて赤ばかり目立つものもいるが個体差の範囲である。頭のブルーは目からクチバシ、額にかけてのみで、目から後頭部にかけては茶色、紺色、黒色などの暗色である。襟は黄緑。腹はかなり濃い緑色である。濃すぎて黒っぽく見えることもあり。ホソフによく似た亜種は、ニューカレドニアゴシキ(T.h.deplanchii :ホソフによく似ているが体が大きい)、オリーブムネアカゴシキ(T.h.flavicans:顔が紺色が強く背中の緑色がオリーブがかっている)などがあり、また、フトフもホソフとも言いがたい亜種や雑種のような個体も見られる。
全長 25.3cm
13.9cm
平均体重 85~120g
雌雄差 外見差特になし
性成熟
産卵数 2個
抱卵日数 25日前後
卵径 28.0x23.0ミリ
亜種 和名:  ゴシキセイガイインコ
漢字:  五色青海インコ
英名:  Rainbow Lorikeet
学名:  
Trichoglossus haematodus moluccanus 
基亜種のフトフムネアカゴシキよりも日本ではこちらの名前のほうが有名。というよりフトフもホソフもゴシキセイガイの名前で売られている。この種や、ショウジョウインコ、ヒインコ、ズクロオトメなどが果食鳥の代表選手。果食鳥とは果物や花の蜜などを主食としている鳥のことで、現地では鮮やかな花にまとわりつくこれらの鳥を見ることができる。この派手な色彩は現地の花の中ではカモフラージュとなっているのだ。ゴシキセイガイは胸の赤~黄色部分のエッジ(羽毛のふちのウロコ模様)が不鮮明。腹から下腹にかけては紫色である。
全長 31.5cm
15.5cm
平均体重 115~150g
雌雄差 外見差特になし
産卵数 2個
抱卵日数 23日前後
巣立ち 約60日前後
卵径 27.6 x 23.0ミリ
亜種 和名:  ムネアカゴシキ
漢字:  胸赤五色
英名:  Mitchell's Lorikeet
学名:  
Trichoglossus haematodus mithchellii
バリ島・ロンボク島等のインドネシアの島々に住む。胸の赤色は他のゴシキと比べて羽を縁どるエッジ(うろこ模様)がはっきりせずに赤一色に見えるのが特徴。顔の青色はほとんど濃紺で濃く黒っぽい。腹は下腹まで紫色。よってほとんどゴシキセイガイ(T.h.moluccanus)に似るが、ゴシキは胸の赤と背中の緑色をつなぐ部分に黄色が入るのに対し、このムネアカは赤一色かオレンジの縁どりが薄く入るのみ。他亜種にさらに胸の赤味の強い、ドジヤンペアゴシキ(T.h.djampenus:胸はベタ赤、下腹はベタ紺)や、ノドグロゴシキモドキ(T.h.caeruleiceps)など、よく似たものがある。
全長 24cm
13cm
平均体重 100g程
雌雄差 外見差特になし
性成熟 -
産卵数 2個
抱卵日数 23~24日前後
卵径 26.2 x 21.7ミリ
亜種 和名:  アカエリゴシキ
漢字:  赤襟五色
英名:  Red-collared Lorikeet
学名:  
Trichoglossus haematodus rubritorquis
胸が赤いゴシキセイガイ風にも見えるが、他の亜種は襟がたいてい黄緑色であるのに対し、この亜種では襟部分も赤一色なのが特徴。この襟の赤と背中の緑色の間に紫色が入るのも特徴的である。胸は赤というより橙黄色でエッジは不鮮明。アカエリなのかムネアカなのか、写真の角度によってはハッキリしないものが多い。ちゃんと特徴的な赤襟を写してね。
全長 30cm
15cm
平均体重 125~135g
雌雄差 外見差特になし
抱卵日数 23日前後
巣立ち 約60日前後
亜種 和名:  キムネゴシキ
漢字:  黄胸五色
英名:  Edward's Lorikeet
学名:  
Trichoglossus haematodus capistratus
チィモール島特産。目の後ろから首にかけて明るい緑のラインがあり、胸の黄色部分には少しオレンジが混ざるがエッジが無い。腹部は濃い黒味がかった緑色。同じ亜種に似たような黄色い胸のtrichoglossus haematodus fortisがいるが、こちらはスンバ島特産である。
全長 28cm
15cm
平均体重
雌雄差 外見差特になし
産卵数 2個
抱卵日数 23日前後
巣立ち 70日前後
卵径 -
和名:  ズクロゴシキ
漢字:  頭黒五色
英名:  Ornate Lorikeet
学名:  Trichoglossus ornatus
日本でも巣引きが成功している。オカメインコ縦巣か丸木をくりぬいたもの(20X20X30cmほど)を巣として与える。ゴシキセイガイとは同属だが似ていても別種、この種の亜種はない。ただしゴシキセイガイとの雑種は例がある。繁殖は日中はメスが巣に入って抱卵し、夜間はオスが担当するといわれる。明るい性格だが、野生の個体は警戒音がうるさい。ローリーフードや果物の他、スプラウトシード(水に浸して発芽させた種子)も色々食べる。一年に2、3回の繁殖が可能と言われる。飛び方が上手く、ダイナミック。 NO PHOTO
全長 22.5cm
12cm
平均体重 110g程
雌雄差 外見差特になし
産卵数 2~3個程
抱卵日数 23日前後
巣立ち 約50日前後
卵径 26.1x21.7ミリ
和名:  コセイガイインコ
漢字:  小青海インコ
英名:  Scaly-breasted Lorikeet
学名:  Trichoglossus chlorolepidotus
 
オーストラリアの公園でゴシキセイガイインコなどが餌付けされている写真を見かけたことがあるだろう。というか市街地で日本のスズメのようにゴシキがいるところもある。あのゴシキと写っている緑色のインコがコレである。ちなみに「あれってゴシキの幼鳥ね、色がまだ出ていないのよ~」では無い。ゴシキは幼鳥からあのカラーを持っているのだ。コセイガイは普通に見ると仲間に比べて地味でつまらない色に見えるが、自然の中、特に太陽の下で見ると木漏れ日に溶けるようで中々美しい。自然ってスゴイ!と感心してしまう。
全長 25.5cm
14cm
平均体重 70~100g
雌雄差 外見差特になし
性成熟
産卵数 2個、まれに3個
抱卵日数 25日前後
卵径 26.2x19.5ミリ
和名:  セレベスキミドリインコ
漢字:  セレベス緑インコ
英名:  Meyer's Lorikeet
学名:  Trichoglossus flavovirdis meyeri
キミドリインコの亜種で一回り小さい。赤道直下の鳥で、冬期でも水浴びもするほど丈夫で陽光を好むといわれるが、他の亜種に比べて二回りも体が小さい。大きさを例えるとコザクラインコが長伸びをしたような、ウロコインコの尾が中途半端に切れたような大きさ。ミニチュア・ロリキートと名づけたいほどだが、他の亜種に比べてやや神経質そうに見えるのは体が小さいからか?動きは他の亜種と変わらない速さで特別小さいから素早いとかの印象はない。チェーンつきで店頭に出されているのも見たことがある。小さい割にバタつく事なくつながれていた。度胸があるのか恐怖で何もできないのか判断できなかった。面白いことにこの種のディスプレイとして頭突きがあるらしい。変なの。 NO PHOTO
全長 18cm
10.3cm
平均体重 40~50g
雌雄差 外見差特になし
性成熟
産卵数 2個
抱卵日数 23日前後
卵径 21.6x18.6ミリ
和名:  スジハラスミレインコ
漢字:  筋腹菫インコ
英名:  Red-capped streaked Lory
学名:  Psitteles goldiei
Goldie's Lorikeetとも呼ばれる。セイガイインコ属の仲間の中では、雑食性が強く、野生でも木の葉、花、実、果実、草実などを食べる。特に生息地である山地で、脂肪質の高い木の実(日本で例えるのなら松の実)などを好む特徴がある。手乗りとして繁殖されたものを動物問屋で見たことがあるが同じ便で入荷したズクロオトメなどに比べるとかなりビビリ屋の印象があった。動きは小鳥らしい素早い動き。その後同じような繁殖物の個体を何度か見たが他のロリキートの仲間に比べると慣れにくい印象を受けた。これがこの種としての性質なのか、またはその繁殖物の良い手乗りに育てる技術の問題なのかは分からない。以前はコセイガイインコのグループとされていたが、現在はアカマユインコやクスダマインコと同じグループとされている。
全長 19cm
10.8cm
平均体重 45~65g
雌雄差 メスは頭の赤色がやや薄く鈍い
産卵数 2個
抱卵日数 22~24日前後
巣立ち 約30~40日ほど
卵径 21.9×18.7ミリ

和名:  コシジロインコ
漢字:  腰白インコ
英名:  White-rumped Lory,Dusky Lory
学名:  Pseudeos fuscata fuscata
色彩は、赤味型と黄色型があり、更に個体差も多く、どちらも腰は白色。日本には1972年以降に輸入され、煮たアワを与えていたというから驚きだ。情報も良いエサもない時代、先人達はさまざまな工夫と苦労を重ねていたのだ。繁殖はだいたいメスが抱卵するが、時は見張りをしていたオスも巣に入って一緒に抱卵するらしい。 しかしこんな特徴的な色彩の鳥をつかまえて、普通にしていたら見えない腰の色で「コシジロインコ」だなんて、中々ひねたネーミングである。色彩変異が多いから、変わらぬ腰の色で付けたと言えばしょうがないのだが・・・。以前は名前すら知られていない種類だったが、いまやセイガイに次ぐ飼育数と言われ、そのコンパニオン性から飼いやすいローリーとも言われる。しかし繁殖期は非常に怒りっぽくなるので、「ローリーとしては比較的扱いやすいほう」と言うべきか。
全長 25.5cm
16cm
平均体重 132~192g
雌雄差 外見差特になし
産卵数 2個
抱卵日数 24日前後
巣立ち 約70日前後
卵径 27.8×24.1ミリ
和名:  キバネインコ
漢字:  黄羽インコ
英名:  Duyvenbode's Lory
学名:  Chalcopsitta d. duivenbodei
野生では小型の未果熟なヤシの実を好食し、軟食と穀食の中間的な食性といわれる。海外ではこれらの飼料として専用食のローリーネクターとともに各種フルーツはもちろん、発芽させたヒマワリやエッグフード、低脂肪ヨーグルト、鳥のために調合されたビスケットや御飯粒を混ぜたローリーネクターなどの工夫をしている。これらの飼育下で育てられたものの中には体重250gを越すものもいる。分布の異なるキスジインコと鳴き声が似る。背中などの黒い羽色には、黒以外に緑色などが含まれており、複雑な色合いを見せている。黒い色の部分が緑色に変異した野生個体が知られている。ローリーの中ではこのキバネ、キスジ、スミはとてもペットに向いている性質だと言われるが、キバネはブリード個体のメスがやや少ないそうだ。
全長 31cm
17.5cm
平均体重 200~230g
雌雄差 外見差特になし
巣箱 40x20x20cm
産卵数 2個
抱卵日数 25日前後
卵径 30.5 x 24.5ミリ
和名:  キスジインコ
漢字:  黄筋インコ
英名:  Yellow-streaked Lory
学名:  Chalcopsitta sintillata sintillata
 
野生個体が飼育されていた頃は、この仲間の中では寒さに弱いといわれていた。高温多湿を好み、冬に充分保温をしたとしても高乾燥状態は好ましくない。輸入時の疲れをとるには20℃以上、70%以上の湿度で休ませるといいとされた。現在の繁殖個体では丈夫さが異なると思うが、参考にはなるだろう。あと2亜種いて、全体的な黄色いスジの模様の色合いが緑っぽいとかオレンジっぽいとかの違いである。光沢感が非常に美しい鳥で少々キツく外見だが、「ビィー」と羽を広げて甘えられるととても可愛らしい。この10年ほどで繁殖個体が見られるようになった種類である。黄色いスジ模様の羽色が特徴的な種類だが、このカラーが完成するのに5年かかるといわれる。もちろん若鳥の頃からこのキレイなカラーが見られるが、仲間内で成鳥として繁殖に関わるには5年のフルコートの個体でないと参加できない、という見方でよいだろうか。 NO PHOTO
全長 30cm
18cm
平均体重 180~245g
雌雄差 外見差特になし
産卵数 2個
抱卵日数 25日前後
卵径 31.4 x 24.1ミリ
巣立ち 約70~100日程
和名:  スミインコ
漢字:  墨インコ
英名:  Black Lory
学名:  Chalcopsitta atra atra
真っ黒なインコ。でもクロインコはすでにいるので墨にした・・・という感じだが、中々どうして、墨という表現がふさわしい色合いをしている。黒と言ってもただのベタ黒じゃない。黒の下には紫青色が見える。墨絵で墨の濃さによって紫や藤色に見えるように、奥の深い黒である。太陽光の下で見ると、ただの黒ではない事が分かるだろう。亜種が存在し、アカモモスミインコは太腿が紫がかった赤色をしている。アカバネスミインコはクチバシ周りや翼の裏側などが赤い。いずれも幼鳥では目の周りや下あごあたりの皮膚が白いが、2歳をすぎた頃になると黒い皮膚になる。ペットに向き、ローリーの中ではとても穏やかな性質だが、やはりカン高い鳴き声を出す。しかしそれを上回る魅力を発揮。
全長 32cm
18.5cm
平均体重 230~260g前後
雌雄差 外見差特になし
産卵数 2個
抱卵日数 25~27日前後
巣立ち 75日前後
卵径 31.0 x 25.7ミリ

和名:  オトメズクロ
漢字:  乙女頭黒
英名:  Black-capped Lory
学名:  Lorius lory lory
ズクロオトメ?オトメズクロ?どっちが先かを言われる鳥だ。オトメインコと言うのがいて、舌がローリー同様だが全くの別種。ズクロインコと言うのは同じローリー属のよく似た種である。と考えると、ズクロインコの仲間の乙女ちゃんと考えたほうが良いのか?6~7亜種いるとされ、それぞれ暗青色の部分の出方が、「胸には無い」とか「首から胸につながる」とかの微妙な差である。この亜種には体重180gほどの小柄な仲間も含まれる。セイガイやヒインコに比べると、ぼってりした丸みのある種類で、角尾がさらに太めに見せる。太めだから動きも少しはゆっくりなのかと思いきや、素早さ、過激さは同じ。目を回しそうな素早さで左右に揺れてダンスしたり転げまわって遊ぶのが楽しい。他種や縄張りに対して激しく攻撃するが、意外にもコロニー(群れ)繁殖も出来るようだ。
全長 30cm
16.5cm
平均体重 230~250gほど
雌雄差 外見差特になし
性成熟 -
産卵数 2個
抱卵日数 26日前後
卵径 27.0 x 22.0ミリ
和名:  ヨダレカケズクロ
漢字:  涎掛頭黒
英名:  Yellow-bibbed Lory
学名:  Lorius chlorocercus
習性的にオトメズクロに一番近いと言われる。以前オトメズクロが現地で輸入規制が入って輸入されなくなった際、その代わりとしてこの種が多く輸入された。オトメズクロは現地で飼い込んでの輸入だったがこの種は急ぎだったのか、当時、やや野性味ある状態で見られた。大きさ、体型はオトメズクロとほぼ同じである。ちなみに胸の黄色部分がヨダレかけをしているように見えると言うのが名前の由来。・・・・なんじゃそりゃ(^-^;)黄色いヨダレかけは若い鳥では色が未完成。翼の肩口には青白い色が出るが特にオスは鮮明なようだ。
全長 30cm
16.5cm
平均体重 125~170g
雌雄差 外見差特になし
産卵数 2個
抱卵日数 25日前後
卵径 30.0×23.9ミリ
巣立ち 約10週
和名:  ズクロインコ
漢字:  頭黒インコ
英名:  Purple-napped Lory
学名:  Lorius domicellus
数は多くないが昔から輸入される種類であり、上野動物園などでも飼育されていた。亜種は無いが、オトメズクロ、ヨダレカケズクロなどに習性が似ており、同様の飼育が出来る。繁殖期には他を寄せ付けずに攻撃的になり、禽舎では飼育者にすらアタックするといわれる。ところがペットとしては愛嬌があり、とてもユーモラスで可愛らしい。しかしやはりローリー独特のスイッチが入ると突発的に荒くなる面もあるので、熟知するひつようがある。3~4歳で性成熟するといわれるが、実際の繁殖は4~5歳で行なうのがベストだろう。胸の黄色はまだらに入り、個体差がある。
全長 30cm
17.5cm
平均体重 210~230g
雌雄差 外見差特になし
産卵数 2個
抱卵日数 26日前後
巣立ち 70日前後
卵径 32.0x25.5ミリ
和名:  ショウジョウインコ
漢字:  猴々インコ
英名:  Chattering Lory
学名:  Lorius garrulus garrulus
活発で明るく楽しく、手乗りにすると見ていて一日飽きないのだが、喉が太くて首が長い怪獣みたいな姿の可愛らしさも愛嬌がある。おしゃべりも、ボウシインコなどの大型に比べると声色まで真似るのは難しいが、中々の芸達者で、あれこれしゃべりながら遊び、たくさん覚える。少々イタズラ好きで、カゴ抜けが得意。他種に対しては特に繁殖期などに非常に攻撃的になる事もある。亜種によって体重差があるが、だいたい220gほどである。亜種があり、背中に黄色い斑のあるルイチガイショウジョウもよく知られる。
全長 30cm
18cm
平均体重 180~250g
雌雄差 外見差特になし
産卵数 2個
抱卵日数 26日前後
巣立ち 45日前後
卵径 25.8×21.8ミリ

和名:  ヒインコ
漢字:  緋インコ
英名:  Red Lory
学名:  Eos bornea bornea
 
昔は手乗り用として野生物の半慣れ個体をよく見かけたが、最近では繁殖物を見かけるようになった。赤い羽色が印象的だが、動きの速さに少々驚く。これらの仲間の動きは皆素早く、ヒインコもそれと変わりないが、例えばショウジョウインコと比べてもやや細身であるヒインコは、その分動きが軽快な気がしてしまう。横揺れして遊んでいたかと思ったら、ビョンビョンとジャンプしながらどこかへ行ってしまう。時々他のローリー、ロリキートと同様、テンション高すぎて興奮スイッチが入る。
全長 30cm
17cm
平均体重 170g程
雌雄差 外見差特になし
性成熟 4歳以上
産卵数 2個
抱卵日数 24~25日前後
卵径 30.2 x 24.2ミリ

和名:  イチジクインコ
漢字:  無花果インコ
英名:  Double-eyed Fig Parrot
学名:  Cyclopsitta diophthalma
森林中に生息し、花蜜、果実などの他、野生イチジクの実を好んで食べる。オーストラリアで一番小さいインコ類と言われる。小さい上に生息地環境からも見て日本での冬場の保温はもちろん、多湿も必要。顔のカラーの染め分けは非常に美しく、亜種がいくつかあるが、どれも顔の色が雌雄で異なる。オスはたいてい赤などの色がメスより濃く大きい。野生ではペアか小さな群れで行動し、小さく可愛く現地でも愛される存在だが絶滅の危機に瀕してる。
全長 14cm
8.7cm
平均体重 42~55g
雌雄差 メスは顔の赤が少ない
性成熟 -
産卵数 2個
抱卵日数 21日前後
巣立ち 27日~52日程
和名:  クサビオヒメインコ
漢字:  楔尾インコ
英名:  Desmarest's Fig Parrot
学名:  Psittaculirostris desmarestii
森林中に生息し、花蜜やフィカスという名の野生イチジクの実を好んで食べる。分布域が赤道直下であるために飼育温度は20℃を切らず、冬場も多湿が理想。たまに輸入されるのは荒鳥であり、雌雄を見ようにも暴れまくってじっくり見られない(^-^;)最近ではまずほとんど見られなくなった。バナナとヒマワリに簡単に餌付くので餌の切り替えでの落鳥は少ないようだが、長期飼育例はあまり聞かない。顔のカラーの染め分けは非常に美しいが雌雄で大きな差はない。これらの仲間は胸の色が雌雄で異なる。その胸の色が完成するには2年ほどかかる。 NO PHOTO
全長 17~18cm
11.2cm
平均体重 108~126g
雌雄差 雌雄同色だがメスは頬が緑がかる
性成熟 -
産卵数 2個
抱卵日数 25日前後
巣立ち 約8週
和名:  ミミカザリインコ
漢字:  耳飾インコ
英名:  Salvadori's Fig parrot
学名:  Psittaculirostris salvadori
これを仕入れた当時は日本名が分からなくて困った。流通でもイチジクインコの仲間、もしくは英名のままサルバドリーと呼ばれていたのだった。結局はただの「ミミカザリ」でいいと分かった。大きさはコザクラインコより一回り大きく、オカメインコよりは小さい。コロンコロン♪と転がってよく遊び、可愛い。繁殖個体が輸入されていたので仕入れたが、繁殖場での都合でその後の輸入が無くなってしまったのが残念。この仲間はイチジクが主食だが割と簡単にヒマワリに餌付く。しかし長期の飼育には向かない。
全長 18cm
11cm
平均体重 118g
雌雄差 外見差特になし
性成熟 4歳以上
産卵数 3~4個
抱卵日数 28日前後
巣立ち 約8週
和名:  アカノドミミカザリインコ
漢字:  赤喉耳飾インコ
英名:  Edward's Fig Parrot
学名:  Psittaculirostris edwardsii
原産地(ニューギニア)の気候は年間平均気温24~27℃。年間平均湿度は76~86%である。原地では花蜜やフィカスという果実を好食するが比較的容易に種子に餌付くので穀物食もあるのではないかと考えられる。虫食も知られている。種子といっても体重の割にかなりの量のヒマワリを食べる事からの判断だが、同大の鳥よりも代謝が非常に高く主食がイチジクという特殊なため、果物や野菜をメインにした食事にビタミン剤添加などしないと長期飼育は難しいだろう。
全長 18cm
11cm
平均体重 105g前後
雌雄差 メスはオスより胸の濃い青や赤が少ない
性成熟 -
産卵数 2個
抱卵日数 25日程
巣立ち 約8週


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